去年秋から、毎月第2木曜の14時~15時半、みよし店内で「認知症にこにこサロン」という場を開いています。
国が進めている認知症支援の、高齢者が気軽に集える認知症カフェのひとつで、対応する専門職は、私たち薬剤師だけでなく、地域包括支援センターの保健師さんや社会福祉士さんにも加わっていただいています。
参加者は、認知症のお連れ合いを介護している女性や、ひとり暮らしの高齢男性、地域包括支援センターやもの忘れ外来で参加を勧められた方などで、こじんまりとした集まりです。
いつもはみなさんに、最初に、近況報告や気になっていることなどをうかがい、お話をしていただくことが中心ですが、ときどきミニ講座を行っています。
第1回目の12月は、中北薬品の管理栄養士さんによる「シニアのらくらくごはん」でした。
内容を簡単にご紹介します。
●高齢になると食事量が減り、たんぱく質も減ってきますが、筋肉のもとになるのはたんぱく質です。
たんぱく質を含む食品の代表は、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品ですが、アミノ酸のうち、体内で十分に合成できない必須アミノ酸は、食事から摂る必要があり、多様な食品を少量ずつ組み合わせて食べるとよい。
●噛みやすくする工夫
・一口大の食べやすい大きさに切る。
・野菜などは歯茎でつぶせるくらいまで煮込む。
・ナスやトマトなどの野菜は皮をむく。
・葉野菜は柔らかい葉先を使用し、根野菜は繊維を断ち切るように切る。
・肉は叩く。皮の部分や脂身は取り除くか切り込みを入れる。
・漬け込む(すりおろし玉ねぎ、ハチミツ、パイナップルすりおろし、マイタケみじん切り、ヨーグルト)。
●飲み込みやすくする工夫
・とろみをつける・・・片栗粉、コーンスターチ、市販のとろみ剤を活用。
●飲み込みづらさが気になるときはお口の体操
・大きな口を開けて「あ~」
・横いっぱい引いて「い~」
・口をすぼめて 「う~」 5秒ずつ10回繰り返す。
●外食・中食のポイント
主食・主菜・副菜をそろえる。
・外食では、「かけうどん」ではなく⇒「肉うどん+サラダ」。
・コンビニで、「梅おにぎり」ではなく⇒「鮭おにぎり+ゆで卵+おひたし」。ヨーグルトやチーズも買うとGOOD。
第2回目の3月12日(木)は、介護福祉士の資格を持つ、おむつアドバイザーによる「大人用おむつの選び方」です。
紙おむつだけでなく、パッドや紙パンツについても、困っていることの相談や、選び方、当て方の工夫もお話しいただきますので、関心のある方は気軽にご参加ください。
名古屋南支店 O