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感染症対策の基本

今、毎日のニュースで最も注目するべきことは新型コロナウイルスの感染拡大についての情報ですが、みなさんは何か対策をされているでしょうか。

新型のウイルスということでまだわからないことも多く、不安になってしまいますが、必要以上に過敏になりすぎず、感染対策の基本を行うことが大切だといわれています。

そこで今回は、インフルエンザ等の予防・対策でも行われている「感染症対策の基本」をまとめてみたいと思います。

 

①新型コロナウイルス感染症とは?

過去にヒトで感染が確認されていなかった新種のコロナウイルスが原因と考えられる感染症です。

コロナウイルスとは、人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。深刻な呼吸器疾患を引き起こすSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)もコロナウイルスによるものです。

コロナウイルスの感染方法は現時点では「飛沫感染」と「接触感染」の2つが考えられます。

〈飛沫感染〉

感染者のくしゃみや咳、唾などでウイルスが放出される

感染場所:学校や劇場、満員電車など

 

 

〈接触感染〉

感染者がウイルスのついた手で触れたものを触ってしまう

感染場所:電車やバスのつり革・ドアノブ・スイッチなど

 

人間には自分の目に見えないものを過度に恐れる傾向があるといわれます。そのため、目に見えないウイルス等の引き起こす感染症の流行時には、流行に関するさまざまな情報が人間の心理に影響し、大きな恐怖を与えることが想定されます。

今回の感染でも、感染者だけでなく感染者を抱える家族や感染者の出た地域全体が差別的な扱いを受けたり、風評被害にあったりしています。

一人一人の正確な情報の収集、冷静な判断で、地域や国全体でこの状況を乗り切っていけることを願います。

 

②企業における感染症対策

個人や組織の「行動変容」が感染対策の基礎だといいます。

行動変容とは、個人や組織の健康に関する意識のレベルを表すもので、たとえば平時から手洗い等の予防策を習慣化していくことです。

企業における感染症対策の目的は

1.従業員や顧客等を感染から守る

2.必要な事業を継続する

3.社会に貢献する

ことで、感染症の拡大に対して必要な3つの対策は以下のようなことです。

これらの対策は地域社会の取り組みにも応用できるものです。

(1)平時からの感染症対策

体調が悪い人が必ず会社を休めるようにすること、手洗いの習慣化(朝、出社後に必ず15秒間程度の流水での手洗いなど)で細菌やウイルスの企業内への持ち込みを防ぐことなどが挙げられます。

(2)協力し合う組織づくり

平時から協力し合うことが当然となっている組織では、感染拡大が起こった場合に仮に詳細な対応計画がなくても、柔軟な対応が期待できます。

(3)顔の見えるネットワークづくり

過去の感染症では、十分な検証を行わないまま大企業が行っている対策に追随してしまい、効果が不確かな過剰な対策が多くの企業で行われる例もありました。

同業他社や業界団体等で連携をとり、デマ等に惑わされることなく、正しい情報を集めて共有できるようなネットワークの構築が求められます。

 

③家族を守る感染症予防対策

(1)ワクチン接種(ワクチンがあれば)

例えばインフルエンザのワクチンには、感染した際に症状が重くなることを予防する効果があり、感染拡大となった場合にはその地域や集団の感染者を減らす効果も確認されています。

(2)手洗い

感染が拡大している状況では、電車・バスのつり革やドアノブ・蛇口等に触れる手にはウイルスが付着している可能性が高く、その手で自分の顔(目・鼻・口等)を触ることで接触感染してしまいます。

帰宅後はせっけんと流水による手洗い、洗った後は清潔なタオルかペーパータオルでよく拭き取りましょう。

 

①流水でぬらす

②せっけんでよく泡立て、手のひらを洗う

③手のひらで手の甲を洗う

 

 

指の間を包むように洗う

指先や爪を洗う

親指を洗う

 

 

手首を洗う

⑧流水で洗い流す

⑨ペーパータオル等でよく拭く

 

 

「手のひら、手の甲、指の間、指先と爪、親指、手首」の6か所、と覚えておきましょう。

(3)咳エチケット

咳やくしゃみの中に含まれるウイルスによる飛沫感染の予防に効果があります。家族の間でも「うつさない、うつらない」を心がけ、家庭内でも咳エチケットを徹底しましょう。

1.咳やくしゃみをする時は、ハンカチやティッシュで口と鼻を覆い、他人から顔をそむけ、2m以上離れましょう

2.咳やくしゃみが出る時はマスクをしましょう

3.使用したマスクやティッシュは、ふた付きのごみ箱に捨てましょう

4.咳やくしゃみをした後は、手を洗いましょう

 

(4)感染している人との交流を減らす

感染している人と出会う可能性をできるだけ減らします。ウイルスを含んだ咳やくしゃみの飛沫が届く距離は2m程度、人との距離をあけることができればかなりの確率で飛沫感染を防ぐことができます。

1.人との距離を2m以上あけましょう

2.不要不急の外出を避けましょう

3.人混みに近寄らないようにしましょう

4.満員の電車やバス等をできるだけ避け、時差出勤等を検討しましょう

 

 

(5)情報収集

感染症に関する情報は刻々と変化していますので、個人としても最新の情報を常に確認し、状況に合わせた対策をとっていくことが重要です。

 

☆不織布製マスクの特徴・使い方

・感染者が使用することで、ウイルスの拡散を防止できます。感染が疑われる時も咳エチケットとして使用するのが望ましいです。

・鼻・口・あごのまわりにすきまができないように装着します。

・マスクの表面にはウイルスが付着している可能性があるので、一度使用したものは廃棄し、マスクを外した後は手洗いを行いましょう。

 

 

④感染症拡大に対する家族の備え

〇食料品・日用品・医療品等の備蓄

感染症が拡大すると、生産や物流に影響が出て、小売店の在庫がなくなり、食料品・日用品等の入手が難しくなることが考えられます。また、報道等をきっかけに一斉に需要が高まり、入手しにくくなることもあります。

日頃から災害用備蓄も兼ねて事前準備を行い、報道等に惑わされず冷静に行動することが大切です。

感染を避けるためにもできるだけ買い物に行く頻度を少なくし、多くの感染者が集まると考えられる医療機関に通うことも控える必要があるかもしれません。

〇情報収集先・緊急連絡先の整理

家族を守るためには、正しい情報を収集し、デマ等に惑わされずに適切に行動をしていくことが非常に重要です。

厚生労働省や保健所等の信頼できる情報発信元を整理しておきましょう。

国内での感染が拡大した場合に備え、勤務先・子供の学校・かかりつけ病院等の緊急連絡先をリスト等で整理しておくと安心です。

〇休校・休園への対応

感染拡大に伴って多くの人が集まるために感染のリスクが高いと考えられる学校や保育園等の休校・休園の可能性があります。子どもを持つ家庭では、誰が子どもと一緒に家に残るか検討しておきましょう。感染拡大防止を目的として、時差通勤の実施や勤務時間の変更、在宅勤務等の対応が実施される場合もあるので確認しておきましょう。

〇持病のある方等の備え

多くの感染者が一斉に病院を訪れ、通常の診療体制が取れなくなる可能性があります。持病で通院している方は、感染対策を主治医と相談しておきましょう。また持病がある場合、感染時に重症化しやすい可能性もあるので、感染には特に注意しましょう。

 

⑤自分や家族が感染した時の対応

感染が確認され始めた「地域発生早期」までは、感染が疑われる場合には保健所等に設置される「帰国者・接触者相談センター」へまずは電話で問い合わせ、診療は指定の医療機関において行われます。

この段階では感染拡大を抑えることが重要であり、事前の連絡なしに一般の医療機関を受診するといった二次感染の恐れがある行動を避けましょう。指定された医療機関を受診する際にも、事前に問い合わせをするようにし、医療機関側が感染防止の対策をとれるようにしましょう。

感染が確認された場合は原則入院となり、患者と同居する家族等の感染の可能性が高い人についても外出の自粛等が要請されます。

いずれの段階においても周囲の人に感染を広げないように「受診時のマスク着用」「公共交通機関での移動を避ける」といった感染拡大防止に努めましょう。

☆感染した家族を看護するときの注意点(自宅療養となった場合)

・感染した家族はできるだけ他の家族とは別の個室で静養させましょう

・感染した家族にはマスクを着用させ、咳エチケットにも気をつけてもらいましょう

・看護の際にはマスクを着用し、看護の後には必ず手洗いやアルコールによる手指消毒を行いましょう

・感染した家族の使用した食器や衣類等は、通常の洗剤で洗浄して乾燥させましょう

・感染した家族が触れた机・ドアノブ・スイッチ・トイレ等は消毒しましょう

・感染した家族が使用したマスクやティッシュ等を処理する際には手袋を着用し、ビニール袋の口を閉じて廃棄しましょう

 

(参考文献:和田耕治監修『家族と企業を守る感染症対策ガイドブック』/ 内閣官房内閣広報室HP)

 

ある日突然広がり始めた新型コロナウイルス感染症、私たちの身近なところまで広がりつつあります。

恐がり過ぎずに正しい最新の情報を確認しながら、基本対策(手洗い、咳エチケットなど)を怠らずにのりきっていきましょう。

 

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