暑い日々が続いていますが、みなさんしっかり食べていますか?
今回は、夏バテして食欲がないという方も、そうでない方も、
残りの夏を元気に過ごせるように「体を冷ます食材」とともに涼しくすごす食生活術をご紹介したいと思います。
○涼しくすごす食生活術
食事を通して体の中に余分な熱を作らないために次のようなことに気をつけてみましょう。
①「体を冷ます食材」を積極的に食べましょう(→後ほどご紹介します)
②にんにく・唐辛子など体を温める食材は避けましょう
③カロリー(エネルギー)イコール熱なので、高カロリー料理は控えましょう
④ビールは高カロリーなので水代わりに飲まないようにしましょう
⑤アイスよりシャーベットを選びましょう(糖質が体内で熱に変わります)
これに+αで次の2点にも注意しましょう。
×一日中クーラーをかける→屋外との気温差で自律神経のバランスがくずれて体調不良になります
×冷たい飲み物をたくさん飲む→胃腸の調子を悪くし食欲が減退します
○体を冷ます食材
冬には根菜類を食べると体が温まるといいますが、
夏にも体を冷ましてくれる旬の野菜(食材)があります。
・トマト・・・夏の代表食材で、生食でも加熱してもおいしくいただけます。自然の甘酸っぱさで体を潤してくれる最強食材です。
・なす・・・皮には体を冷ますパワーがあります。血の流れをスムーズにし、余計な熱をとりむくみを改善してくれます。
・きゅうり・・・皮に体の熱を冷ますパワーがあり、酸味と組み合わせると体を潤す効果がアップします。加熱しても効果は同じです。
・苦瓜(ゴーヤ)・・・苦味に強い解熱・解毒作用があります。加熱すると苦味がやわらぎ食べやすくなります。
・冬瓜(とうがん)・・・皮に冷ます力があり、淡い味なのでたっぷりいただけます。低カロリーで体が熱くなりにくいです。
他にも豆腐、海藻、もやし、緑豆・緑豆はるさめなどがあります。
おすすめNo.1の食材トマトについては後ほど詳しくご紹介します。
※胃腸が弱く、体が芯から冷えている冷え症の方は「冷ます食材」をとりすぎないよう注意しましょう
○暑い日の献立アドバイス
それでは、こういった食材を使いながら一日の献立をどのように組み立てていけばよいのでしょうか。
次の3点がポイントです。
☆全体的に低カロリーにして、体に余計な熱を作らないようにします
☆野菜たくさん、肉ちょっと、を心がけます
(薄切りやひき肉の豚肉がおすすめです。ビタミンB1が豊富で夏バテ解消によいためです)
☆薄めのさっぱり味にします。ミント・青じそ・バジルなどの香り野菜も利用しましょう
3食のポイントもご紹介します。
・朝食:たっぷりのフルーツで潤います。すいか・メロン・ナシ・グレープフルーツなどの旬のフルーツで目覚めたばかりの体に必要な水分を補って潤いをもたらしましょう。
トマトも朝から食べたい食材です。
トマトの目玉焼き→
・昼食:主役は高カロリーでもOKですが、一品は温かい汁物や麦茶などをそえると良いです。(胃を温めて消化機能を高めます)
・夕食:高カロリーの夕食で体の中に余計な熱を生むと寝苦しくなって夏バテにつながります。カロリーを抑えて品数を多くし、満足感を得るようにしましょう
○涼しく料理する工夫
せっかく涼しい食材で体を涼しくする料理を作るのですから、調理も快適に行いたいものです。
・献立は「加熱5分以内」の料理にしましょう
・下ごしらえや蒸し物など電子レンジを最大活用しましょう
・素材選びや材料の切り方でさらに時短の工夫をしましょう
(食材は火の通りやすい葉野菜や魚・ひき肉など。火が通りやすいように小さく薄く切るなど。)
・一度沸かしたお湯は何度も使うなど、使う鍋の数はできるだけ少なくしましょう
○もっと「トマト」
夏の最強食材トマトをさらにクローズアップします。
食べ方:
・「生」で丸ごと食べるのが一番です
・たっぷり食べるなら加熱しましょう
・ジュースや缶詰も活用して手軽に食べましょう
・種類は普通サイズ、ミディ、ミニの何でもOKです
・料理や味つけは和・洋・中、何でもOKです
主な栄養成分:ビタミンA・ビタミンC・グルタミン酸・リコピン
鮮度の見分け方:新鮮なものは丸みがあってずっしりと重く、全体に赤い。ヘタが青くハリがある。
レシピアイデア:
トマトのチーズ焼き
角切りトマトにチーズをのせて焼くだけ。
熱々でも体を冷ますおつまみです。
豚しゃぶのせトマトそうめん
そうめんにミニトマトをのせ、トマトジュース+めんつゆでいただきます。豚肉をのせれば満足感アップ。
うなぎ三色丼
ビタミンB1豊富なうなぎと冷ます食材きゅうりとトマトの組み合わせで夏バテ防止メニュー。
(参考文献:信川敏子監修『「効く食材」で涼しくなる』)
旬の夏野菜や果物は色も鮮やかでみずみずしくて、食欲がわいてきます。
体の熱をとって元気にしてくれる食材はまさに自然の恵みです。
夏バテしそうになったらぜひ「冷ます食材」の力を借りてみてください。
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