春がやってくるのは楽しみですが、「花粉症だから手放しでは喜べないな」という方も多いと思います。
花粉症グッズも良い薬も開発されて対策は万全なのになぜ花粉症の人が増え続けているのでしょうか。
花粉症の原因が花粉そのものではなく、環境や生活習慣などのほかの因子、とくにジャンクフードなどの食べ物がアレルギーの過剰反応をおこす体をつくる背景にある、と考える専門家もいます。
花粉やハウスダストなど本来なら私たちの体にとって問題のないはずのものに対して体が過剰反応したりしないようにすることが本当の治療といえるのかもしれません。
そこで、食べ物を変えて体質を改善し花粉症を軽減していこうという視点で花粉症対策を考えてみたいと思います。
①タンパク質をしっかりとる
タンパク質は生体防御にとって重要な栄養素で、花粉症などの炎症が起こっているときはタンパク質の代謝回転が速くなり必要量も増えます。
そこで、お肉やお魚などの動物性タンパク質をしっかりとることが大切です。
(動物性タンパク質の方が、植物性のものより人間のタンパク質に形が近いので体内にとりこみやすく、必須アミノ酸も多いため)
②ビタミンDを多めにとる
「骨のビタミン」として有名なビタミンDですが、アレルギー症状を鎮める作用も明らかになってきました。
花粉症を撃退する最強の武器として注目している専門家もいます。
ビタミンDは主に日光を浴びて紫外線によって皮膚で作られます。また、補助的に食べ物から摂取することもできます。サケやサンマ、イワシなど脂肪の多い魚や天日で干したシイタケなどです。
最近では紫外線対策が気になる方も多いと思いますので、サプリメントによる補給も良いそうです。
③糖質を控える
糖質を中心とした食事や間食をしていると腸内で悪玉菌が優位となり、腸内環境が悪化します。
すると、せっかく摂取したタンパク質の吸収率が落ちてしまいます。
甘いもの、小麦を使用した食品(パン、パスタ、ラーメン、お好み焼き、ケーキなど)を少し控えるようにしましょう。(小麦に含まれるグルテンは腸の大敵です)
④質の良い脂質をとる
脂質は細胞膜の原料で細胞の機能をつかさどり、アレルギー症状の改善にとって重要です。
いろいろな脂質がありますが、その中で青魚の脂が良いといわれています。
(参考文献:溝口徹著『花粉症は1週間で治る!』)
食生活を変えることは容易ではありません、またすぐに効果が現れてくるわけでもありません。
しかし花粉症に負けない体を日頃から作っていくことはあらゆる不調の改善や病気の予防にもつながる可能性があります。
まずは甘いものを控えてみる、意識してお肉やお魚を食べるようにする、などちょっとしたことから始めてみてはいかがでしょうか。
辛い症状が少しずつやわらいできて、みなさんが心から春が楽しみだと思えるようになれば良いなと思います。
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