2月のイベントといえばバレンタインデー。
最近ではチョコレートを贈ることよりも、みんなでチョコレートを楽しみましょう、というコンセプトに変化してきているようで、手の込んだチョコレートや世界のチョコレートなどが店頭を賑やかに彩っています。
世界中で愛されるお菓子・チョコレートですが、その歴史を見てみると、16世紀アメリカの先住民たちは「不老長寿の薬」と信じて主原料であるカカオを飲んでいたそうです。
また、植物分類学の父・リンネは、カカオの木に「神の食べ物」という学名を与えたといわれています。
そして最近また、チョコレートの栄養が見直されるようになってきました。
まず他の植物と比較して含まれる「ポリフェノール」の量が圧倒的に多いのです。
このため、
・抗酸化作用によって血圧や血中コレステロールの低下がみられ、心疾患のリスクが減少する
・虫歯や口臭にも効果があり、口腔衛生改善効果がある
・発がん予防の作用がある
などの効果が報告されています。
またミネラルの宝庫ともいわれ、銅・マグネシウム・カリウム・カルシウム・鉄などを含み、貧血予防や心疾患予防にも力を発揮します。
このように健康効果をもたらすポリフェノールには強い渋味や苦味があるそうですが、ここにバランスよく砂糖で甘味を加えることで美味しいチョコレートが生まれるのですね。
世の中には本当にたくさんの種類の美味しいチョコレートがあふれていますが、チョコレートの美味しさのひみつを知っていますか。
「口どけ」と「味・香り」なのだそうです。
チョコレートの形や大きさ、食べるときの温度(最も美味しく感じるのは15~25℃)が「口どけ」を決定し、カカオマスと砂糖の割合、豆そのものの種類と発酵・ロースト具合などが「味と香り」を決定します。
つまりたくさんの要素が絡まり合ってたくさんの種類と味のチョコレートが生み出されているのです。
(参考文献:大澤俊彦他著「チョコレートの科学」)
みなさんもお気に入りの香りと味のチョコレートを見つけてみませんか。
温かい飲み物を用意してお気に入りのチョコレートをいただくひととき、
きっと元気をチャージできますよ。
ワークステーション静岡 T