今回は前回の続きで、キーワード3~5について冷え対策を見ていきます。
3.熱源
熱源となる栄養素や体を温める食材を積極的に摂ることで内側から熱を作り出せるようになります。
○大豆たんぱく・・・熱を生み出す筋肉の材料
○鉄分・・・エネルギー燃焼に必要な酸素を運ぶ赤血球のもと
○ビタミンB1・・・糖分の分解をサポートしエネルギーを燃焼させる(豚肉・玄米など)
○ビタミンE・・・抗酸化作用で血栓を防いで血液をサラサラにする
ナッツやドライフルーツをおやつに食べればビタミンEや鉄分が摂取できます
○根菜・・・体を温める食材(さつまいも・にんじん・大根・ごぼう・れんこんなど)
○この他にも、シナモンやしょうがの入った温かい飲み物は胃腸を温めて栄養の吸収をスムーズにしてくれます
しょうが
4.汗冷え
寒いとつい着込んでしまいがちですが、「厚着」は汗をかいて逆に体を冷やしてしまいます。(汗冷え)
温めポイントは、太い血管が通る腰から太ももにかけてと、血管が皮膚のすぐ下を通る首・手首・足首です。
また体感温度によって着方を変えることも汗冷えを防ぎます。
←【温度調節巻き】
上図のように巻き方を変えて温度調節できるストールは便利です。
「締めつけ」や「着込みすぎ」は血めぐりを妨げ、冷えの原因になることを忘れないようにしましょう。
5.自律神経
体温調節を担う「交感神経」と血流アップ機能を担う「副交感神経」をまとめて自律神経といいます。
睡眠の質の低下やストレスでこの自律神経が乱れると「冷え」をまねくことになります。
良質な眠りで自律神経を整えることが大切です。
ここでは湯たんぽを使った寝つきをよくする方法をご紹介します。
深く眠るためには、眠る前に体を温めて血めぐりをよくし、適切な放熱後「深部体温が下がる」ことが大切です。湯たんぽは徐々に温度が下がるため、深部体温の低下を妨げず心地よく眠りにつけるのです。
これと関連して、足が冷たいからといって靴下をはいて寝るのはよくないようです。放熱が妨げられ体温調節機能が乱れるからです。足をしめつけないレッグウォーマーが最適です。
さいごに、寒くて起きるのが辛いとき血めぐりをよくする方法をご紹介します。
「布団の中で伸びをする」ことです。
図のように息を吸いながらグーッと伸び、息を吐いて脱力、これを何回かくりかえすと体がぽかぽかしてきて頭もすっきりします。
(参考文献:ORANGE PAGE MOOK『本当にすごい冷えとり百科』
/渡邉賀子著『“ホッ”と冷えとり手帖』)
2回にわたり冷え対策をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
良さそうだなと思われた方法をひとつでもこつこつと続けていただいて、みなさんの冷えの辛さがやわらぎ、冬を元気に過ごしていただければ嬉しいです。
ワークステーション静岡 T