いつも手足が冷たい、いくら着込んでも寒くて冬は苦手―
あれこれ対策は耳にするけれど、実際何をやればいいのか迷ってしまって実行できない、
という方のために、冷え対策をまとめてみました。
まずは自分に合いそうなもの、できそうなものをひとつだけ試してみてください。
○冷えのメカニズムと5つのキーワード
人間の体は食事や運動で熱を作り出し、その熱を血流にのせて全身に運びます。
ところが〈熱源〉や〈筋肉〉が不足すると熱を十分に作り出せず、〈血流〉に問題があれば体のすみずみまで熱を運ぶことができず、「冷え」が発生します。
さらに冷えることによって血流が悪化し、各器官の機能が低下し全身の不調にもつながってしまいます。
ポイントとなる3つのキーワード〈筋肉〉〈血流〉〈熱源〉に加えて、最も簡単な冷え対策“厚着”の弊害〈汗冷え〉、体温調節や血流アップを担う〈自律神経〉、合わせて5つのキーワードについて、冷え対策を見ていきたいと思います。
1.筋肉
体の熱の約4割は筋肉で作り出され、とりわけ脚の筋肉が全身へ血液をめぐらせるポンプの役割をするそうです。体を温めるには筋肉を鍛え、ストレッチなどでこりをほぐすことが大切です。
スクワットや足首の曲げ伸ばしなどが効果的ですが、ここでは「血行促進ヨガ」をご紹介します。
①あぐらをかき肩の力を抜く
②頭上でひじを引き寄せる(「牛の顔のポーズ」)
→曲げた手は頭の後ろにくるようにする。ぐーっと引き寄せてゆっくり5呼吸。
③(反対側も同様に行った後)目を閉じてゆっくりとした呼吸を感じる
2.血流
血流は熱を全身に運ぶ働きをするため、血めぐりを滞らないようにすることが大切です。
マッサージで血流を整えて、入浴やお灸などで血流の滞りを解消するのが有効です。
ここでは「血管ケアマッサージ」と「カイロの貼り方」をご紹介します。
【血管ケアマッサージ】
〈爪もみ&指マッサージ〉・・・親指と人さし指で、逆の手の指の爪の両側をはさみ、かるく押すようにもむ。次に指を組み、指のつけ根をこすり合わせる。目安は各1分程度。
〈足指じゃんけん〉・・・足指を開いたり閉じたりすることで、抹消の血流が活発になる。1分程度くりかえす。
【カイロの貼り方】
温め効果を上げるには、熱は左右対称に伝わることを利用してカイロを当てます。
貼るタイプ、貼らないタイプ、それぞれのカイロにわけて図説しました。
(参考文献:ORANGE PAGE MOOK『本当にすごい冷えとり百科』)
次回はキーワード3~5について見ていきます。
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