こんにちは、人事部です。
9月に開催された『第51回 日本薬剤師会学術大会』では、我がミック社員も発表しました。
今回はそちらの様子をご紹介します。
第51回となった日本薬剤師会学術大会ですが、今年度は金沢で開催されました!
金沢駅周辺のホテルや音楽堂、学校などが全て会場となっておりました。この日の金沢は学会一色となっていました。

ミックからは今回ポスター発表にて7つの演題での参加となりました。
普段みなさんが接する薬剤師はどんな方ですか?
薬局でお薬の相談を受けたり、お渡しすること以外ではどんなことをしているか、なかなかご存知でないと思います。
みなさんが普段薬局でお会いになる時と違う薬剤師の姿をご覧ください。
今回の学術大会(以後、学会)でのミックの演題は・・・
・当薬局におけるグアンファシン塩酸塩除放錠の使用状況調査
・無差別にブラウンバッグを配布した場合の医療費削減効果
・テレフォンとレースを用いた投薬後の体調変化へのアプローチ
・当薬局における患者情報提供の取り組みについて
・当薬局における在宅訪問指導と業務負担について
・長期実務実習において薬学生が患者説明会の講師を務めることによる効果について
・長期実務実習において経験した医療連携の実例について
こちらの7演題になります。
聞きなれない言葉ばかりかと思いますが、どれも医療や患者様の対応や体調の変化など様々なことを検証しています。
研究や検証をした結果をこういった学会の場で、他の薬剤師の方や医療関係者と共有し、医療や地域に薬剤師として貢献できるようにしています。
前述した7演題の中から、より身近な内容をピックアップして本日はご紹介します。
ご紹介するのは、『無差別にブラウンバッグを配布した場合の医療費削減効果』についてです。

↑こちらは発表を行ったエムハート薬局の薬剤師です!
一般的に薬局や病院で処方されるお薬。しかし高齢化社会が進むにつれて、薬の飲み残しや飲み忘れが存在します。飲み残しなどによって余った薬(以後、残薬)は75歳以上の高齢者だけでも薬剤費にして約500億円あるといわれています。(2015年データ参照)
このままですと高齢化とともに服用されない無駄な残薬の量も多くなり、国の医療費が圧迫される重要な要因になっていきます。
そんな中でミックが行っているのが、こういった残薬の抑制を行う取り組みです。どういった取り組みかといいますと、ブラウンバッグという残薬をまとめて入れるためのバッグを来局された患者様にお渡しし、次回来局時にこれを持ってきてもらうというものです。検証を行うために、ブラウンバッグは約2カ月間の配布期間を設け、名古屋南支店内15店舗のエムハート薬局で無差別に配布しました。
結果として、4378枚の配布で116名の患者様が残薬を持参してくださいました。
持参していただいた残薬は金額にして、約82万5千円にもなりました。普段の聞き取りやお話では分からない残薬が患者様にはあることが今回の検証を通じて判明し、医療費削減にも今回の活動から貢献ができております。
普段生活をしている中でも、飲み忘れや飲み残しはおきてしまいます。残薬を減らしていく試みとして、『ブラウンバッグ(残薬袋)』を患者様にお渡しをする。また「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」となり、より患者様の状態を把握し、残薬の防止や副作用がないかの確認を行い、医師に報告や処方提案をすることで、患者様の体調面のサポートや医療費の削減に薬剤師は貢献しています!
もし残薬やお薬についてのご相談があれば、お気軽にエムハート薬局までお越しくださいね。
人事部 K