秋は読書の季節です。
本屋さんに足を運んでみてください。
書棚の間を歩いていて、直感で「これいいな」と惹かれる本があるのではないでしょうか。
内容やジャンルで選ぶのは王道ですが、
「ひとめぼれ」もわるくないですよ。
少しだけ私の「ひとめぼれ」本をご紹介したいと思います。
よしもとばなな作『ハゴロモ』
まさに本がハゴロモのようなカバーをまとっています。
すりガラスのような透け感と落ち着いたブラウンに惹かれました。

百年文庫より 18巻『森』
森をテーマにした短編集。
「森」の字のデザインが絶妙で、
カバーを外すと温もりのある版画が姿を現します。
堀江敏幸作『熊の敷石』
2匹のぬいぐるみの行動(状況)に想像が膨らんで
気になって仕方がありませんでした。

大森由紀子作『ママンの味、マミーのおやつ』

高橋郁代作『ル・ベスベ花物語』
あまり自伝的なものは買わないのですが、これはジャケ買いしてしまいました。
本体の美しい色と、それを覆う帯写真のコラボレーションが見事です。
(ピンクはお菓子研究家、グリーンはフラワーコーディネーターの自伝です)

『ブックデザイン』誠文堂新光社
あれもこれも買えないけれど手元に置きたい、という願いをかなえてくれた装丁集。
「ひとめぼれ」した本には、たとえ内容(ジャンル)に馴染みがないような気がしても、
きっと手にした人の何かが反応した魅力があるはずです。
1年に1冊くらい「ひとめぼれ」した本を買ってみるのもいいのではないでしょうか。
静岡事務所 T